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コラム

カムチカラ

こんにちは、はるにれ歯科クリニック院長の奥です。

今回は噛む力についてお話ししたいと思います。

私が小学生の頃、通っていた小学校で「かむかむ運動」という取り組みがされていました。

週に何回か、給食にしっかりと噛まないと飲み込めないような「干し芋」や「煮干し」など昔ながらのおやつがついてきて、

そこで先生からも、「しっかり噛むことでアゴや歯の発育が良くなる」と教わりました。

たしかに、子供にとって綺麗な歯並びやアゴの発達にしっかりと噛むことはとても大事ですが、

成人以後もそれを間違って解釈しているとかえって歯やアゴを痛めてしまうことがあります。

歯に良いと信じて硬いものを沢山食べ続けたり、食いしばったりしていると、

①歯がすり減る

②歯にヒビが入る

③部分的にアゴの骨が吸収する

④顎関節症になる

などが起こる可能性があり、

いずれも歯の寿命を縮めてしまう要因になります。

そうならないように気をつけるには、

①食事の時以外は噛まない

②硬い食べ物を長時間噛まない

③食いしばりの癖があるなら歯医者に相談する

といったことが重要です。

しっかりと噛むことは歯や身体の健康にとって、とても大事なことですが、過ぎたるは及ばざるがごとし・・・

普通の食事を、「一口30回噛む」など回数を意識するだけで充分なのでそれ以上に歯に負荷をかけないようにしましょう。

人生100年と言われる今、すり減ってしまった歯はもとに戻りません。

1番早くはえる永久歯は5〜6歳で出てきます・・・つまり「95年」使うということ。

よほど大事にしないと一生持たないのです。

過剰な噛む力は歯の寿命を縮めてしまうので気をつけましょう。

噛む力について気になることがあればお気軽にご相談ください。