マスクで気になる口臭の秘密
こんにちは。はるにれ歯科クリニック院長の奥です。
新型コロナ対策で、新しい生活様式が定着するなか、外出時のマスク着用は必須になってきました。
そんな中、皆さんはご自身の口臭が気になったことはありませんか?
今回は口臭についてご説明したいと思います。
口臭症の国際分類ではこのように分けることができます。
⑴真正口臭症
⑵仮性口臭症
⑶口臭恐怖症
このうち、実際に口臭を有するのは⑴真正口臭症で、
⑵ ⑶は実際には社会的容認度を超える口臭はない場合を指します。
下記に、実際に口臭のある⑴真正口臭症をさらに詳しくみていきます。
①生理的口臭
主な原因は舌の上につく白いもの=舌苔(ぜったい)と言われるものです。
口の粘膜は皮膚の垢(あか)と同じように、細胞が剥がれ落ちて、舌に白く溜まり腐敗します。これが舌苔(ぜったい)です。舌苔は最大の口臭源で、口臭の6割が舌苔から発生します。
ほとんど噛まない食事を続けると舌の動きが無く溜まりやすくなるので、しっかり噛んで食事を取ることで少なくできます。
また歯磨きの際に舌ブラシなどを使って舌もキレイにすることも有効です。
②口腔由来の病的口臭
主な原因は主に歯周病の原因菌によるものです。歯周病菌の作り出す口臭は舌苔から出されるものよりもさらに強くなります。
歯周病のケアは、歯科医院での治療とご自身での毎日の歯磨き、そして定期的な歯科医院でのクリーニングを続けることで、やっと十分であると言えます。
歯周病を治療することは、歯を守るだけでなく口臭の改善にもなるのです。
③全身由来の病的口臭
「胃が悪いと口臭が出る」と言われますが、ほとんどの場合はそうではありません。
内科や耳鼻科の病気由来は確かにありますが、日本の場合数パーセントと少なく、ほとんどの場合はお口の内に原因があるようです。
ただし、全身の病気が原因となることもあるので体調に気をつけ、必要であれば担当医科への受診をおすすめします。
このように、口臭の原因のほとんどはお口の中に関係しています。
口臭が気になったとき、まずは歯科への受診をおすすめします。
虫歯やその他で通院されている方も、口臭が気になる場合はお気軽にスタッフまでご相談ください。