コラム
甘い果物もむし歯になりやすいの?
こんにちは。はるにれ歯科クリニック、管理栄養士 受付の江崎です。
近年は、消費者が甘い果物を求める傾向があり、品種の改良が進んで全体的に糖度の高い果物が多くなりました。
甘い果物はむし歯になるのでは?と心配される方もいらっしゃるかと思います。
実は、「基本的には果物はむし歯になりにくい」といわれています。
過度に神経質になる必要はないので、その理由をお話したいと思います。
○果物に多く含まれる糖のフルクトースは、単独ではむし歯の原因を作りにくい構造をしています。
○クッキーやチョコレートなどのお菓子と違い、歯にくっつきにくく長くお口の中にとどまりません。
○むし歯の原因となる酸が作られても生の果物に多く含まれる水分で流されやすいです。
○食物繊維を多く含み洗浄効果があります。
一方で、果物の中で少し注意が必要なのが、バナナやドライフルーツです。それは、粘度が高く歯にくっつきやすいためです。
また、むし歯になりにくい果物も食べている時間が長ければリスクは高まりますので、ダラダラ食べには注意しましょう。
食べ過ぎは体重や中性脂肪の増加などにつながりますので、適正量を摂取しましょう。1日の目安量は200g。りんごなら1個、みかんなら2個、キウイなら2個程度です。
果物からは主にビタミンやカリウム、食物繊維などを摂取することができ、これらは健康維持に欠かせない栄養素です。3食の中で摂取することがなかなかできない場合は、間食で果物を選択することをおすすめします。
最近はカットフルーツが多く店頭に並び、手軽に購入できるようになりました。
当院では、お子様のおやつの取り方についてもお話させていただいております。ご質問等お気軽にスタッフにお尋ねください。