コラム
歯の働き【〜前歯・犬歯編〜】
こんにちは、はるにれ歯科クリニック歯科衛生士の山田です。
今回は前歯と犬歯の役割についてお話させていただきます。
[ 前歯の役割 ]
上下顎左右側の全部で8本あります。
前歯の大きな役割は、食べ物を噛み切る事です。最初に噛み切ることで奥歯で効率よく噛み砕くのにちょうど良い大きさにします。
審美的にも非常に重要な役割を果たしています。blog「美しい歯並びって?」でもお話した、笑った時に美しくみえる「スマイルライン」や素敵な横顔の基準「Eライン」にも関わってきます。
ニッコリ笑った時に黄ばんだ前歯より、白くて透明感のある前歯が見えると顔全体の印象が良くなりますよね。
発音にも、とても大きな役割を果たしています。前歯が一部無ければ、空気が漏れて上手く話すことが難しいでしょう。
また、発音は前歯と舌の接触する位置関係にも影響するので、前歯の歯並びや形態によっても変わります。
[ 犬歯の役割 ]
上下顎左右側の全部で4本あります。
肉食の哺乳類では、食物(獲物である動物)を食いつき切り裂くための牙に相当する重要な歯になります。
とても長い根をもっていて構造的にも強度があります。前歯・奥歯に比べても比較的最後まで残存しやすい歯です。
犬歯は横に「ぎりぎり」と動かす側方への運動に対して前歯・奥歯にかかる負担を軽減してくれます。肉食動物の犬歯とは違い、人の犬歯は食べ物を噛む役割より前歯・奥歯の負担を和らげるサポート役といった方が良いかもしれません。
見た目にも噛みきることにも重要な「前歯・犬歯」は、このような役割をしています。
大切にケアをして、美しくよく噛める歯を1本でも多く残していきましょう。