コラム
入院前にも口腔ケアが大事!?
こんにちは。
はるにれ歯科クリニック、衛生士の山中です。
みなさん、周術期等口腔機能管理という言葉を聞いたことはありますか?
あまり聞き馴染みのない言葉かと思いますが、実は、全身に関わるとても大切なことなので、今回は周術期等口腔機能管理とは何なのか。
また、その必要性についてお話します。
まず、周術期等口腔機能管理とは、周術期と言われる、全身麻酔手術やがんの手術・抗がん剤治療・放射線治療の前後に、歯科医師、歯科衛生士が行う歯・口腔の治療や衛生処置を総称したものです。
しかし、なぜ周術期に口腔ケアが必要なのでしょう…
実は、周術期における口腔ケアの効果にはこのようなことがあります。
①在院日数を減らします!
口腔機能管理を行うことで、術後の合併症が減り、在院日数の短縮が期待できます。
②傷口の感染リスクを減らします!
口内細菌を減らしておくことで、術後に傷口が感染を起こすリスクを減らせます。
③肺炎の予防にも効果的!
口の中をきれいにし、細菌を減らすことで、手術後の肺炎のリスクを減らせます。
④抗がん剤・放射線による口内炎の減少!
がんの治療前にお口のケアをすることで、口内炎ができても、適切な口腔のケアをしていれば、回復を早めたり、痛みが緩和します。
このように、周術期に口腔ケアを行うことで、いくつかのリスクを減らすことができるのです!
それだけ、口腔内の細菌は全身に影響を及ぼすということです。勿論、それは周術期だけではありません。口腔内の菌が全身に及ぼす影響を少しでも減らすよう、定期的なメンテナンスを行っていきましょう。