コラム
健康志向の落とし穴
こんにちは。はるにれ歯科クリニック、管理栄養士 受付の江崎です。
近年健康志向の高まりにより、美容・ダイエットや高血圧対策として「お酢」が注目されています。黒酢や飲みやすく加工したビネガードリンクが人気で、日常的に飲む方もみえると思います。
しかし、歯の健康を考えると酸の強い飲食物は注意が必要です。
摂り方によっては「酸蝕歯」の原因になるからです。
酸蝕歯とは、歯の表面のエナメル質が飲食物などの酸によって溶けた状態です。エナメル質が薄くなり、むし歯にもなりやすくなります。
●酸蝕歯の症状の例
・しみる
・一部が透けて見える
・黄色っぽく見える
・丸みをおびる
・詰め物や被せ物が外れやすくなる
●注意したい酸性の飲食物
・黒酢
・ビネガードリンク
・炭酸飲料
・ワイン
・梅酒
・スポーツドリンク
・栄養ドリンク
・果汁ジュース
・レモン、グレープフルーツ、みかん
などの柑橘類
ですが、酸蝕歯が怖いから酸性の飲食物を摂らないようにするというのは正しい予防法ではありません。身体の健康を維持するためにとても優れた効果があるからです。
そこで、酸蝕歯を防ぐための工夫をお伝えしたいと思います。
◆長時間口の中にためないようにする
◆飲食の回数を減らす
◆ストローを使って飲む
◆口にした後はすぐに水かお茶でうがいをする
◆飲食後にガムを噛む(唾液の働きで中性に戻ります)
身体に良いものを上手に摂取しながら歯の健康も維持していきましょう。
酸蝕歯は自分では気付きにくく、早めの対応が大切です。定期的に歯科医院での検診を行いましょう。気になる事があればお気軽にご相談ください。